一般的にプレゼント企画と言うと、新商品の発売などのタイミングで、ユーザーの感想を集めたり認知拡大のために行われたりします。
このような商品を発送しなければならないプレゼント企画で大変なのが、発送先を聞くまでのやりとりです。
今回は、そんなやりとりを軽減する方法を紹介していきます。
プレゼント企画を実施する際に大変なこと
これまで自身が運営するブログメディアで60回以上のプレゼント企画を実施してきた経験から、プレゼント企画で大変な点を3つご紹介します。
- ① 応募者の集計
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言うまでもなく、もっとも大変な作業が「集計」で、X(Twitter)は仕様上、直近100人までしか「いいね」や「リポスト」をした人を見れないので、1000人超えるようなプレゼント企画のときは、1時間に1回以上、集計のためにTwitterを開いていました。
- ② リスト化して抽選
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続いて大変なのが集計した人を一覧にまとめて抽選する、と言う作業。
不公平があってはいけないので、ランダムに番号を振った上でランダム抽選するという手間の掛かる作業を行っていましたが、リスト化するのも大変だし、抽選用に関数を入力するのも大変だし・・・とにかく大変でしたね。
- ③ 当選者とのDMのやりとり
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過去に当選した方ならスムーズなんですが、宛先を教えてください!とDMを送ると、電話番号がなくて聞き直すハメになったり、郵便番号がなくて自分で調べないといけなかったり・・・初見の方だとDMのやりとりが1回で済んだことがないくらい、何度もDMをしなければいけませんでした。
今回紹介するのは、プレゼント企画で大変だったことの③つめ、当選者とのDMのやりとりを軽減する方法ですよ!
なぜDMのやりとりが何度も発生してしまうのか?
答えは簡単です、書式が決まってないからですね。
こんな時代ですから、教えなくて良い情報はなるべく教えたくない、というのが心情だと思いますので、最低限しか送られてこないなんてのはザラ。
当選した方も、何の情報を送ればいいのか?わからないので、各自が勝手に判断して送ってしまうんです。
つまり、こちらからこの情報を教えてください!と伝えれば良いわけですが、なかなか上手くはいきません。
DMで長文を送るのはパソコンであってもスマホであっても大変
あなたが当選したとして、以下のようなDMが来たらどうですか?
当選おめでとうございます!
つきましては景品の〇〇をお送りしますので、
・お名前(本名)
・郵便番号
・住所(都道府県から)
・電話番号
を返信してください。
なんだか細かいヤツだな・・・とか思いませんか?
事前に文面を作っておいてコピペするなら良いですが、パソコンだと改行できませんし、スマホだと文字数が多くて入力が大変で、もっと楽にやりたいですよね。
そこで役に立つのが宛先フォームです。
宛先フォームがあればURLを送るだけで完結できる
ほとんどの方が何かしらの「問い合わせフォーム」を見たことがあると思うのですが、それを宛先版にしたのが宛先フォーム。
宛先フォームがあれば、先ほどのDMが以下のようになります。
当選おめでとうございます!
つきましては景品の〇〇をお送りしますので、宛先フォームにご記入ください。
https://xxxxxxx.com/atesaki-form/
短くなりましたよね、宛先フォームは、欲しい情報を統一できるのが最大のメリットで、必要事項をフォームに設定するだけでOK。
しかも、フォームになると書きなれているせいか、皆さんしっかり書いてくれるので、宛先情報の抜け漏れもないのでオススメです。
宛先フォームは無料で作れる!
WEBが得意な方であれば問題ありませんが苦手な方だと、フォームなんて作ったことはないし、お金は幾ら掛かるんだ?と思いますよね。
安心してください!Googleが無料で提供してくれているGoogleフォームというサービスを使えば、誰でも無料で作ることが出来ます。
しかも、デザインテンプレートも豊富で、パソコンで見てもスマホで見てもデザインが崩れないのがポイント。
自動で集計してくれるだけでなく、簡単なアンケートも行える優れものなんです。
Googleフォームの作り方
Googleフォームは、Googleアカウントさえあれば、誰でも無料で作ることが出来ます。
操作も直感的に行えるので、パソコンが使える方ならまず問題ないと思います。
SAMPLEとして作ったGoogleフォームをもとに、作り方を順番に解説していきますので、Googleフォームを試してみたい方は参考にどうぞ。
Googleフォームは無料ですが、GoogleのサービスだけあってSSL/TLS化されているだけでなく、24時間365日監視体制が整っておりセキュリティ面でもかなり信頼度の高いサービスです。
解説で作成したSAMPLEフォーム
Googleフォームと検索してクリック
googleフォームのトップページ、今回はビジネス向けフォームは作りませんので、白枠の「フォームに移動」ボタンをクリックします。
Formsが起動、テンプレートを選ぶ
Formeとは、WEB版エクセルのスプレッドシートなどと同じ、Googleの無料アプリのこと。
ちょうど「連絡先情報」というテンプレートがあったので、それをベースに作っていきます。
Formsのボタンの説明
番号 | 説明 |
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① 連絡先情報 | ファイル名みたいなもの |
② 質問 | 入力フォームの本体 |
③ 回答 | フォームの回答内容 |
④ 設定 | フォームの全体設定 |
⑤ 連絡先情報 / フォームの説明 | 回答者が見るフォームのタイトルと簡単な説明 |
⑥ フォーム1 | 回答者の入力用のブロック1 |
⑦ フォーム2 | 回答者の入力用のブロック2 |
⑧ 質問を追加 ボタン | 入力欄を増やせます |
⑨ 質問をインポート | 事前に作っておいた質問を適用させることができます |
⑩ タイトルと説明を追加 | ⑤の見出しを追加できる |
⑪ 画像を追加 | 画像ブロックを追加できます(回答者は入力できない) |
⑫ 動画を追加 | 動画ブロックを追加できます(回答者は入力できない) |
⑬ セクションを追加 | フォーム内に別セクションを作れます |
⑭ テーマをカスタマイズ | 全体の色やヘッダー画像を変更できます |
⑮ プレビュー | 回答者用のフォームを確かめることができます。 |
⑯ 元に戻す | 1つ前の作業に戻してくれます |
⑰ やり直し | 元に戻すをやり直してくれます |
⑱ 送信 | フォームが完成したときの確定ボタン |
Formsの入力内容を宛先フォーム版に調整
「連絡先情報」テンプレートは、デフォルトで「名前」「メールアドレス」「住所」「電話番号」「コメント」の入力用ブロックが用意されています。
このままでも使えるのですが、以下のように変更しました。
名前 → 名前(漢字フルネーム)に変更
メールアドレス → 変更なし
住所 → 変更なし
電話番号 → 必須項目にチェック
コメント → 郵便番号に変更、必須項目にチェック、メールアドレスの下に移動
フォーム入力ブロックの編集方法
④は画像を埋め込む為のボタンですが、今回は使いませんので割愛します。
⑤はフォームの種類のことで、プルダウンをクリックすると以下の項目が出てきます。
- 記述式・・・短文回答(名前や電話番号など)
- 段落・・・長文回答(住所やコメントなど)
- ラジオボタン・・・1つだけ選択できるボタン(性別など)
- チェックボックス・・・複数回答可能なボックス(アンケートなど)
- プルダウン・・・ボタンを押すとリストが表示される(都道府県など)
- ファイルのアップロード・・・回答者がファイルをアップロードできます
- 均等目盛・・・3択や5択(アンケート用)
- 選択式(グリッド)・・・縦軸・横軸の選択できる表(アンケート用)
- チェックボックス(グリッド)・・・縦軸・横軸の複数回答可能なボックス(アンケート用)
フォーム入力ブロックの順番の入れ替え方
フォーム入力ブロックにカーソルを合わせると、ブロックの上部にポチが表示されます。
このポチをドラッグ&ドロップで順番を入れ替えることが可能です。
フォームタイトルと説明文の変更
フォームタイトルのブロックは、上部に太い線があります。
内容の変更方法は、先ほどのフォーム入力ブロックと同様です。
ここまでで最低限の宛先フォームは完成しましたが、当選者の方がすぐにプレゼント企画の応募フォームとわかるように色や画像を変更していきます。
ヘッダー画像:ギフトボックス
色:赤系
Formsで作った宛先フォームのヘッダー画像、色を変更する
上部の⑭テーマをカスタマイズする ボタンを押すと、フォームの側面にカスタマイザーが表示されます。
ここでヘッダー画像や色、テキストのフォントや大きさを変更することが出来ます。
ヘッダー画像の変更
カスタマイザーのテキスト項目の下にある「ヘッダー」の画像をアップロードをクリックします。
すると、ポップアップで画像を選択する画面が表示されるので、作った画像をアップロードして完了です。
画像サイズは4:1(800px × 200px)など、それ以外はトリミングされてしまうので注意!
プレゼント企画で使った画像や商品を載せておくと当選者も安心しますよ。
フォームの色の変更
Googleフォームはとても優秀で、アップロードした画像に合わせた色と候補を自動で選んでくれます。
①はタイトル上部の太線の色、②はフォーム全体の背景色です。
①のタイトル上部は濃いめの色を、背景は薄い色を選ぶのがおすすめです。
万が一に備えてメールアドレスを収集しておく
ここから先は任意ですが、発送後に届かないなどの不具合が起きた際に、対応しやすいようにメールアドレスを収集しておくことも検討してください。
メールアドレスを収集する場合は、フォーム入力ブロックにメールアドレス欄を作っておくことこと、設定画面で簡単な設定を行う必要があります。
設定項目の下の塊に「デフォルト」という欄があるので、その中の「フォームのデフォルト設定」をクリックします。
デフォルトでメールアドレスを収集するの横にプルダウンがあり、収集しない、確認済、回答者からの入力の3つがありますので、「回答者からの入力」を選んで完了です。
回答者からの入力を選択すると、フォームタイトル下に、メールアドレス入力フォームが表示されます。
また、確認済の場合は、メールアドレスが収集されることが記載されます。
「送信」ボタンを押して完成
①・・・特定のメールアドレス宛にフォームを送りたい場合
②・・・リンク(URL)を知っている人に回答してもらいたい場合
③・・・ホームページなどにフォームを埋め込む場合
今回の「SAMPLE宛先フォーム」のリンクを貼っておきますので、実際の挙動をご覧になりたい方はどうぞ。
https://docs.google.com/forms/d/e/viewform?usp=sf_link
SAMPLE宛先フォームの修正箇所
名前 → 名前(漢字フルネーム)に変更
メールアドレス → 変更なし
住所 → 変更なし
電話番号 → 必須項目にチェック
コメント → 郵便番号に変更、必須項目にチェック、メールアドレスの下に移動
ヘッダー画像 → ギフトボックスに変更
タイトルカラー → 濃い赤に変更
背景 → 薄い赤に変更(自動)
設定 → 変更なし(メールアドレスの収集はしない)
慣れると10分掛からないで作れますので、ぜひ活用してください!
can4uなら任意のメッセージで自動DM送信
手前味噌ですが、can4uは抽選完了後に、当選者に自動でDMを送信する機能が備わっています。
そして、ここからがポイントなのですが、この送信メッセージは企画者様が決めることが出来るので、今回紹介したGoogleフォームで事前に宛先フォームを作っておけば、住所のやりとり無しでプレゼント企画が実施できてしまうんです。
あとは、宛先フォームに住所などが入力されたら発送するだけ・・・登録したら応募者の集計も不要、抽選も1クリック、当選後のDMのやりとりも最小限で済みますよ!
もし、プレゼント企画はやりたいけど手間が掛かるから・・・とお悩みでしたら、ぜひcan4uの利用を検討してみてください!